叶うはずのない恋愛
「夏川ありがと。あのさ、この前あたしが泣いてた理由知りたがってたでしょ?」


口からでた事はこの言葉。あたしが泣いた理由を言って夏川にどうなるんだろうか。言ったところで夏川の気持ちがかわる訳でもないのに。でもね、1%でも夏川があたしの事好きになってくれる可能性があるのなら諦めたくないな…。親友を裏切るなんて嫌な女かもしれない。でも、このまま夏川に想いを伝えないとあたしはこの恋愛を後悔する事になる。


そう考えてた時あたしの携帯が鳴り響いた。


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新着メール一件あり。
西城 蓮
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と携帯のディスプレイに表示されていた。どうしたんだろう。そう思いながらメールを開いた。



−−−−−−−−−−−差出人 西城 蓮。題名 頑張れ。
内容
結衣と疾風から話聞いたんだけど、かえって翔の事好きなんだな。どうせかえの事だから自分の恋愛犠牲にして紗紀の恋愛手伝ったんだろ?それってさ悪い事じゃないと思うけどさかえはお人よしすぎじゃね?もっと自分の意見押し通してもバチは当たらないと思う。
折角2人ペアになったんだしチャンスだと思って告白してこいよ。俺達3人は少なくともかえの味方だからな。
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メールにはそう書かれてあった。
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