叶うはずのない恋愛
〜夏川 翔 side 〜


前川に告白されて以来俺は前川と口を聞かなければ席も隣なのに顔すらあわせてない。


俺はまだ意味がわからないでいる。前川は俺の事を好きというのは、嘘じゃないのかってつい思ってしまう。どっから嘘でどっから真実なのか…。それすらわからないまま俺は一日を過ごしている。


「翔、なんかあの遊園地以来様子変だよ?どうかしたのッ?」


紗紀は俺を怪訝そうに見つめながら聞いてきた。そういえば、紗紀は知っているのだろうか?前川が俺の事好きって事に。知ってくれていたら話は早い。相談できるかもしれないし。


「いや、別に…。」


いや、無理だな。相談相手がほしい…。そう思った時眠そうに登校してきている蓮と神埼そして、疾風がいた。
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