叶うはずのない恋愛

揺れる心と空の色

あたしが夏川に告白して早くも2週間がたとうとしていた。
あたしは失恋というものから立ち直れてるようで立ち直れてなかった。


ただ結衣達を心配させたくない一心でなるべくバレない程度に明るい自分を作った。


「かえ、今年は体育祭何でる?」


朝のHRを終え結衣達があたしの席に集まってきた。


「バスケとリレーかな?」


あたしはそう言って笑った。バスケなら得意分野に等しいからみんなの足を引っ張らなくてすむし一応自分で言うのも変だけど走りはこのクラスの女子だったら1番速いと思う。


「んじゃ、あたし達もそうしよー。調度みんな得意分野一緒でよかったねー。」


笑いながら言う結衣に相槌を打ちながら右の席に肘をつきながら黄昏れている夏川を見た。なんかここ最近、紗紀も夏川も元気がない。


2人の元気が無いのはあたしのせいなのかと思って紗紀に尋ねてみたら紗紀は笑って夏川が悪い。って言ってた。


最近、夏川とろくに話もしないから紗紀と夏川がどういった理由で喧嘩したかすらわからない。


「翔、やっぱ落ち込んでるなあ。アイツかなり馬鹿だよな。」


あたしが夏川を見ていたのに気付いたのか五十嵐が話だした。


「なんかあったの?」


あたしは五十嵐の方を向き聞いた。
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