叶うはずのない恋愛
「んじゃ、朝礼終わる。
1限目の準備しとけよ。」


担任はそう言って教室からでていった。


「あ、神崎…。ちょっといいか?」


あたしは席を立ち上がりかえの所に行こうとした時、夏川が来た。
何であたしの所にコイツがいるんだよ…。


「何?簡潔に述べてね。あたしこう見えても忙しいんだから。」


あたしはわざと冷たく言った。女子には優しく。
男子には厳しく。これがあたしのモットー。


「あ〜…。あのさ…。前川が元気ないの何で?」


夏川は気にしたように聞いてくる。
コイツは一体何言ってるの?


「は?」


かえが元気ないのは、
お前のせいだろうが!!

そう言いそうになるのをこらえながら夏川の話を聞いた。
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