叶うはずのない恋愛
「結衣、ありがとう。こんなあたしと向き合ってくれて。」


結衣はいつも優しくて、こんな我が儘なあたしを叱ってくれたり慰めたりしてくれたりで……。あたしはすごく良い友達をもったよ。


「そんな…。お礼言われる事なんてしてないよ。
っにしてもかえが夏川を好きになるなんて予想しなかった。絶対あたしのがカッコイイのに〜。」


結衣はそう言いながらあたしを見た。そう言われればそうだよね。あたしがあの夏川を好きになるなんて。


「さあ、何でだろうね。知らないうちに好きになっちゃったからわかんないよ。」


あたしはそう言って窓を見た。外の天気は雨が上がり太陽がみえた。


「心地良い空気。雨上がりの空ってなんかいいね。」


結衣も外の景色を見ながら言った。
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