叶うはずのない恋愛
空はすっかり雨があがり、運動場にはたくさんの水溜まりができていた。
木はたくさんの雫を被ってて太陽の光りと一緒に反射していて綺麗だった。


「うん。雨上がりの空は綺麗だから好き。」


「そういえば、夏川がかえの事心配してた。元気がないのは俺のせいかって。」


結衣がおもしろそうに笑いながら言った。
夏川があたしを心配か。
きっとさっきの数学の授業の時に解決した事だろうな。


「その事ならさっきの授業中に解決した。」


あたしはアッサリ言った。心配してくれるのは嬉しいけどね?夏川…。


「つまんないねえ。あっ、次美術だ。急ごう。」


結衣は思い出したように言ってあたしを急がせた。あたしと結衣は美術は席が隣。だから美術の時間はしゃべり放題。


「ねえ、かえ。美術苦手なのはわかるけどさ…。」


そう、あたしは美術が大嫌い。絶対高校行ったら美術なんか選択しない!
だから美術の時間はテンションが低い。
結衣は反対に美術が大の得意。とっても絵が上手い。


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