叶うはずのない恋愛
「冷たい…。」


あたしは見事にその紙パックをキャッチ。ジュースはオレンジジュースだった。確かこれ、夏川前飲んでたような??


「え、いいの?」


夏川、オレンジジュース好きって言ってたけど嫌いになったのかな?


「あげるわ。んじゃな。」


夏川はそう言って他の男子と去っていった。


「へえー。夏川も意外に面白い事するじゃん。元気出せって事でくれたんじゃないの?あいつなりの気遣いだね…。」


気遣いか…。こういう事されたらますます好きと言う気持ちが強くなるよ。夏川の馬鹿。
そう思っていても心は正直で内心とても喜んでるあたしがいた。


「ん、感謝しなきゃね。」


あたしはそう言ってロッカーにむかった。


「次の授業って何だっけ?」


「多分英語。」


あたし達はそんな会話をしながらロッカーから英語の教科書を取り出した。


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