叶うはずのない恋愛
「え、だって前川財閥のお嬢様だろ?」


五十嵐がスーパーの袋からアイスを食べながら言った。買ったばっかりのアイス今、食べていいの…?っていうかなんで、五十嵐はあたしが前川財閥のお嬢様って事知ってるの?結衣にも言った事ないのに……。
前川っていう苗字多いからバレないと思ってたのに…。


「何で知ってるの?」


「俺の家も財閥だから。」


五十嵐は平然とした顔でまだアイスを食べながら答えてくれた。


「ええ!」


あたしは思わず大声をあげた。


「かえ、知らなかったんだ。疾風、一応お坊ちゃまなんだよ?」


結衣も笑いながら言う。


「んで、今頃3人で仲良く帰宅してるはずの前川が何でこんな所で1人でいんの?」


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