叶うはずのない恋愛
「告白する現場見たくないからそれで。両思いになった2人なんか見たくないもん。だからメールで先帰るって言ったの。」


つくづく思う。友達の幸せを願えないあたしは最低最悪だと。


「そっか〜。」


結衣はそう呟いた。


「ごめんね。愚痴言って。もう大丈夫。あたしの事気にしないで。逃げないって決めたから。」


こう強がるけれど内心はそう思えてない。これ以上この2人に迷惑をかけたらダメだ。あたしは一体何人巻き込めば気がすむのよ。


「あ、もうすぐで7時になるし家帰るね?迷惑かけてゴメンねッ。また、明日学校で。」


あたしはそう言って五十嵐と結衣とバイバイをした。
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