叶うはずのない恋愛
「あーあ。夏川の事本気で好きだったのにな……。」


あたしはソファの上に三角座りをしながら、天井を見上げた。
ねえ、夏川。夏川にとってあたしはどんな存在なのかな。ただのクラスメイト?あたしを紗紀と同じように女の子って思ってくれてるのかな。


「本気で好きなら諦めるなよな。恋愛に卑怯とかあるわけねぇだろ。夏川先輩だって姉貴の事考えてくれてると思うし。」


夏川があたしの事考えてくれてる…か。そうだったらいいのにね。


「そろそろ寝ようかな。明日も学校あるし。休むわけにも行かないしね。」


あたしはそう言ってベッドに寝転がった。


「んじゃ、部屋戻るわ。姉貴、おやすみ。」


大地はそう言って部屋から出て行った。大地も大地なりであたしの事心配してくれてたのかな??
あたしはそう考えながら眠りについた。
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