叶うはずのない恋愛
「それじゃ、私起こしてきますよ？大地寝起き悪いですから…。桐生さんはここにいてくださいな。」


あたしは笑いながら言って大地の部屋に入った。大地の部屋は相変わらず物がない。机の上には昨日やりかけていたのかチェス盤があった。ベッドで気持ち良く寝てる大地を蹴った。


「いってー！姉貴何すんだよ。」


蹴って起こしたからかいつもより反応がでかい。


「起きないからよ。桐生さん困ってたよ？」


あたしは呆れながら閉めているカーテンを開けた。開けた途端に眩しい光が部屋の中に入った。


「今日は天気もいいからこんな日ぐらい早く起きなさいよね。」


あたしはそう言いながら大地に制服を投げた。


「着替えてさっさと朝ごはん食べる！あたし先に行っとくから早く来るのよ。もう１回寝てたら本気で蹴り飛ばすからね。」


あたしは大地にそう言い残し大地の部屋をでた。


「桐生さん、大地起こしたので部屋からでてきたら朝ごはん食べるように言っといて下さい。」


あたしは桐生さんにそう言って螺旋階段を降りた。
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表紙・目次

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