叶うはずのない恋愛
店内はどうやらもう冷房がきいてるらしく涼しかった。ブレザーからそろそろ夏服にしたいな。そう思いながらあたしは店内を1周した。


「かえ、これかえに似合うと思うよ?」


結衣は洋服を見ているあたしを呼び止めた。結衣が手に持っている洋服はいかにもゴスロリ系の服だった。


ここって、カジュアル系の店だよね?何でゴスロリ系なんか置いてんの?そんな真面目な考えが頭に浮かんだ。


「あたし、そんなの着る勇気ないし似合わないからいいよ。」


「まあ、会計いこっか。」


どうやら結衣はもう買う服を決めたらしく会計にむかった。ふとマネキンの着ている洋服を見るとあたし好みの洋服があったからそれを買って帰る事にした。


「あ、2人共洋服買ったんだ。翔からメールきてね、今カフェに居るから暇なら来ない?だってさ。紗紀はできれば行きたいんだけど2人共行かない?」


「いこっか。」


あたしと結衣はそう返事をして、夏川達がいると思われるカフェに移動した。
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