叶うはずのない恋愛

カフェに行くと夏川・五十嵐・蓮が居た。本当にカフェに居たんだ…。男子３人でカフェに居るってどう考えても変じゃない？


「何飲む？」


あたし達が席に着くとすぐ五十嵐がメニュー表を渡してくれた。


「かえ、あれあるよ。ジャスミンティー。お前好きだっただろ？」


あたしの隣は紗紀のはずだったに何故か蓮が隣になっていた。夏川の隣が紗紀になってるから代わってあげたのかな？


「あー、うん。あたしはジャスミンティーで。」


「なんか食べる？」


蓮はあたしの前髪を撫で付けながら聞いてくる。


「蓮、顔近い。」


「うわー、相変わらずかえはひでぇ。」


蓮はそう言ってあたしに抱き着いてきた。その時、蓮の肩ごしから夏川が見えた。そして何故か夏川と目があった。あたしは咄嗟に夏川から目を反らし蓮を押しのけた。


どうして？夏川と目があっただけなのにこんなに心がドキドキするなんて…。よりによって蓮に抱きしめられてた所を見られるなんて……。