もう一度君に逢えたなら
「……いいから。そのまま俺の話きいて。」


月島君はそういって

私の方を見ずに、静かに話した。


「…俺さ、脳に悪性腫瘍があるんだ。次、大きな発作が起きたら、かなり大きい手術しねぇといけない。」

「……しゅ、よう…?」

「…余命だってきかされてるし、お前の隣にいたって、後何年、いや、何日隣にいれるかもわからない。…だから。」


"ごめんけど、お前の隣にはいられない"


月島君はそう言った。

すごく悲しそうな顔で。
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