もう一度君に逢えたなら
「……月島君、あなたが好きです。こんな気持ちにさせるのは、あなただけだから。」


顔を上げた月島君は、泣いていた。

綺麗だな、と思った。


「……俺も、好きだった。…中学の頃から。」

「えっ…?」

「……でも、高校入ってから病気になってさ。…お前のこと忘れようと思ってた。俺は、誰も好きになっちゃいけないんだなぁ、って。」

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