もう一度君に逢えたなら
「…月島君さ、家、ちゃんとあったんだ…。」

「…ここは実家。親は仕事行ってるから、朝まで帰って来ねーだろうけど。」

「…そっか。…なんであんまり帰らないの…?」

「あー…。…親に、迷惑かけたくねぇから。…余命とかもまだ言えてねぇし。」


高校行ってた時は病気のことで心配も迷惑もかけたから、もうこれ以上は無理させたくねぇんだ。

月島君は、私の顔を見ないでいった。
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