もう一度君に逢えたなら
結局この日は、お揃いの食器やらタオルやらしか買わなかった。

もちろん、ベッドも。


「ただいまー…。」

「おかえり。」

「いや、柚裡もただいま、でしょ。」

「ふっ…、そっか。」


こうやって、一緒に帰ってくると

途端昼からの仕事が億劫になった。


「…仕事、行きたくないなー…。」

「……それ、なんでかきいていい?」

「………柚裡と、一緒にいたいから。」



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