もう一度君に逢えたなら
「……な、ない。」

「ふーん。…じゃ、とりあえず風呂入ってくるわ。」


柚裡は、ぽん、と私の頭を撫でてから

横を通り抜けていった。


「………おかえりのキス、忘れてた。」


私は、横を通り過ぎようとする柚裡の裾を掴んで

軽く、頬にキスをした。
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