もう一度君に逢えたなら
「………彼女のことを、大切に想ってるんだね。」

「………はい。」

「いざほんとに、病気が悪化したとしても、最後まで付き合うつもりなのか?」

「………はい。」

「そうか。」


それ以上、ドクターは何も言わなかった。


俺はこの日、いつもより少し強い薬をもらって

そのまま家に帰った。


[柚裡side.end]
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