もう一度君に逢えたなら

Story8

「柚裡!?柚裡っ…!」


頭を押さえたままうずくまっている柚裡は

しばらく痛みに耐えるように床に手をついていて

そのあと、そのまま気を失ったようにその場に倒れた。


「っ、電話、救急車っ…!」


急いでiPhoneをとりだして

"119"の番号をかける。


こんな状況なのに、冷静な自分が怖かった。
< 308 / 364 >

この作品をシェア

pagetop