もう一度君に逢えたなら
柚裡が、あの日から目覚めることはなかった。

術後の経過は順調で良好なのに

なぜか、柚裡はまだ気を失ったままで。


「………もう春かぁ…。」


冬を過ぎて暖かい日差しと、春の風にのって桜の花びらがひらひらしている。


< 341 / 364 >

この作品をシェア

pagetop