もう一度君に逢えたなら
「あれ…?」


病院の入口の前に、見覚えのある女性が立っていた。


「美琴、ちゃん…?」

「………神鈴さん、ですか?」

「ええ。」


それは、柚裡のお母さんで

2年経った今も、初めて会ったあの時と

少しも変わっていなかった。
< 342 / 364 >

この作品をシェア

pagetop