もう一度君に逢えたなら
背中には、確かに柚裡の体温が触れていた。

私の胴体に回された腕を握ったまま

首だけで振り向くと


そこには、2年ぶりに私のことを見つめる

柚裡の姿があった。


「………も、遅い、よっ………。」

「………ごめん。カレンダー見て、びっくりした。」

「………おかえりっ…。」


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