もう一度君に逢えたなら
私が言うと、柚裡はふっ、と笑って言った。


「ただいまの、キス。」


2年ぶりの、柚裡の唇の感触

柚裡の匂い、体温。


「………2年間も、俺のこと覚えててくれたんだな。」

「……2年なんか、すぐだったよ。」

「………すぐじゃない、だろ。」

「…すぐだった。」

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