もう一度君に逢えたなら
「………わかった。」

「俺、今回のは絶対勝つ自信あるよ。」


にやり、と華月が笑った意味が

俺にはわからなかった。


「……美琴さんの目、見てれば分かる。」


よく聞こえなくて聞き返すと

もう言わなーい、と華月は店の奥に入っていった。


[柚裡side.end]
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