純恋イケメンガールを好きになる!
途端に胸に広がる後悔。
自分への嫌悪。
「芦谷……。」
俺を見る芦谷の表情は、
今にも泣き出しそうで、苦しそうで……。
「……ごめんなさい、先輩。」
「え……?」
「おれの恋情に付き合わせてしまって、申し訳ないです。」
嫌だ、聞きたくない。
聞きたくない。
「おれ、もうただの後輩に戻りますから!」
イヤだ……!!
「芦谷!」
作り笑いをする芦谷を見るのは、とても辛い。
「それじゃあ、また午後に。」
そう言って、どこかに行こうとする芦谷の腕を、今度は俺が掴み、引き留めた。
…………だけど。
「ごめんなさい、先輩……。今は、1人にさせてください……。」
振り払われた。