純恋イケメンガールを好きになる!
男じゃない、先輩が好きです
胸が痛い、苦しい。
好きって言う前よりずっと、ずっと
片想いが苦しくて、
純恋先輩が恋しい……。
「喧嘩でもしたわけ?」
「かずひろー……。」
おれの担当じゃないので、純恋先輩には言わなかったのだが。
おれたちのクラス2年3組は、〝メイド&執事のいる喫茶店〟と、〝暗闇の巨大迷路〟
その2チームに分かれて、店を開くことになっていた。
理由は単に、多数決をした結果、見事票が半々となったからというわけで。
どっちでもよかったおれは、気付けば燕尾服で働かされることになっていた。
別に、それに関しては何の文句も無かった。
しいて言うなら、おれを見て来る女の視線に心底嫌気がする。
というか吐き気がする。