純恋イケメンガールを好きになる!
包み隠さず話すとすると
当番は早めに上がらせてもらって、まぁ要は尾行した。
女が告白でもしようとしたら、間に入って止めるつもりだった。
今、おれのこと心狭いって思った?
知ってる、もう自覚してる。
自分が独占欲の塊だってこと。
「す、純恋くっ、ちょっとだけ、掴んでてもいいかな……っ?」
「手握ってていいよ。怖いでしょ?」
担当は喫茶店の方でも、一応迷路の作りは聞いて、覚えていた。
1枚、暗幕を挟んだ向こうから、純恋先輩と女の声がする。
やっぱり、先輩はイケメンだった。
2人の会話を聞いてると、何だか。
こうやって、尾行して監視してる自分の存在が虚しくなって。
もう止めようと思った瞬間に……。