純恋イケメンガールを好きになる!
「あぁー!! 祥一くん!」
「げっ……。」
同じクラスの女子、藤崎と会った。
そうだ、コイツも確か、巨大迷路の担当だった……。
「こんなところで何してるの? 喫茶店の方は?」
おれの腕に自分の腕を絡ませ、明らかに必要以上近付いてくる。
離れろ、邪魔、暑い、ウザい……。
ちなみに言うけど、会う度毎回こんなことされてるから、藤崎がおれを好きだってことは当然気付いてる。
「ちょっ離せってば!」
付き合うことは一生無いけど、
藤崎はまだ、マシな女だと思う。
他の女と違って、バカ臭い香水はしてないし。
身長も、女子の平均より少し高いっぽい。
だけどやっぱり女だ。
おれが嫌いな生物。