純恋イケメンガールを好きになる!
このとき、あたしはどうすればよかったのか
今でも、分からないまま。
「なぁなぁー康介、おまえいつまであんな女と付き合ってんだよ。」
「あーほんとそれな。あんな可愛くもねぇ女、よく付き合えるよなー。」
中学1年と2年、あたしたち3人は同じクラス。
教室に入ろうとしたところで、中から聞こえてきた声に体がピシリと固まった。
なに……?
康介と、純恋の話……?
「ていうか、アイツの顔整いすぎて勘弁。彼女の方がイケメンとか、男としてのプライドが許さねえだろ。」
「まずイケメンの時点で勃つ気しねえって!」
下品な男たちの会話。
扉の窓から、声はまだ聞こえて来ないけど、その場に康介もいるってことは分かった。