純恋イケメンガールを好きになる!
男として、好きなんだ





AM 07:30



ヒュッ……ザンッ...



無心のまま、何本を矢を壁に打ち放つ。


打った瞬間、空を切る矢の音が心地いい。



そう感じて、

この弓道部に入ることを決めたのは、


まだ俺が中学生で、この学校のオープンスクールに来たときだった。



ヒュッ……ザンッ...



今はもう卒業した、2つ年上の先輩に憧れて入部。


実績はそれほど優れたものではなかったが、何より器が広く人当たりのいい人だった。



その人の背中を追うように生きていれば、いつの間にか部長になってた。



ヒュッ……ザンッ...



弓道は、嫌いじゃない。


心が落ち着くから。





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