純恋イケメンガールを好きになる!
モヤモヤとした気持ちを、振り払ってくれる。
「ふぅ……っ。」
一通りの矢を打ち終えて、俺は息を吐いた。
今日は、朝練は休み。
文化祭が終わったところで、まだ片付けが済んでないところもあるからだ。
じゃあなんで俺が、こんな朝早くからここにいるかって言うと。
理由は1つ
ついうっかり、いつものクセで。
どうりで、さっき部室の鍵を取りに行ったとき、顧問の先生に変な顔をされたわけだ。
水くさいな、先生も。
教えてくれたっていいのに。
まぁこうなったのは、先週ちゃんと話を聞いてなかった自分のせいなんだけど。
でも、ま……。
「来てよかったな……。」
矢を打ち込んだおかげで、少しだけ気分が楽になった。
やっぱモヤモヤしたときは、弓道に限る。