純恋イケメンガールを好きになる!
「ほら起こすから、先輩、手掴んで。」
「さ、さんきゅ……。」
そう言って俺を引き起こすのは、間違いもなく、
さっきまで俺の脳内を占領していた、芦谷だ。
「あー、少し赤くなってるな、ここ。」
起こしたあと、芦谷はそのまま俺を見つめてくる。
多分、額を見てるんだと思う。
額が異常にヒリヒリしてるから。
「これ、痛みます?」
「へ、へーき……。」
額を撫でるように触れる、芦谷の指。
ヤバい……痛くはない……痛くはない、けど……。
ドキドキが……ヤバい、かも……。