純恋イケメンガールを好きになる!
真っ赤になってるであろう顔を見られたくなくて、俺は俯いた。
「あ、なんで下向くんですか! 顔上げてください、見れないでしょ。」
なのに。
芦谷は俺の頬に触れて、顔を上げようとしてくる。
「はっ、離せ……っ!」
「なに今更、意地張ってるんですかっ。傷になってたらどうす……。」
「大丈夫だから!!」
ドンッ、と、芦谷を突き放した。
いつの間にか、俺は部屋の隅に。
すぐ後ろは壁になっていた。
「……はぁ……。」
溜息をついたのは俺じゃない。
もしかして怒らせたかも……と、肩がビクッと跳ねた。