純恋イケメンガールを好きになる!
「あ、あしや……。」
思わず、何も言わなくなった芦谷に手を伸ばす。
「純恋先輩。」
するとその手を掴まれ、そのままガンッと壁に縫いつけられた。
え……。
これってまさか、今女の子で人気の、壁ドンってやつじゃ……!?
「芦谷……!?」
「……オレ、ほんと最低……。」
「え?」
間近にある、芦谷の整った顔。
心臓がバクバクと、うるさく鳴ってるのが分かる。
「先週……みんなが見てるっていうのに、舞台で先輩にキスしちゃって。謝らなきゃって、この土日でずっと思ってたんですけど……。」
ですけど……?
「今こうやって、純恋先輩に男として見てもらえてるんだと思うと、嬉しくて仕方ない…………。」