純恋イケメンガールを好きになる!





「あ、あしや……。」



思わず、何も言わなくなった芦谷に手を伸ばす。



「純恋先輩。」



するとその手を掴まれ、そのままガンッと壁に縫いつけられた。



え……。


これってまさか、今女の子で人気の、壁ドンってやつじゃ……!?



「芦谷……!?」


「……オレ、ほんと最低……。」


「え?」



間近にある、芦谷の整った顔。


心臓がバクバクと、うるさく鳴ってるのが分かる。



「先週……みんなが見てるっていうのに、舞台で先輩にキスしちゃって。謝らなきゃって、この土日でずっと思ってたんですけど……。」



ですけど……?



「今こうやって、純恋先輩に男として見てもらえてるんだと思うと、嬉しくて仕方ない…………。」





< 152 / 259 >

この作品をシェア

pagetop