純恋イケメンガールを好きになる!
「やっと、意識してもらえた」……なんて言いながら、芦谷は俺の肩に顔を埋める。
吐息が首にかかって、何だかこそばゆい。
……あと、体が熱い。
「……バカ、じゃん……。」
そう言いながらも
俺も芦谷の肩に顔を押し付けて、ぎゅっと体に抱き付いた。
芦谷からは、香水か何かのいい匂いがしてきて……
ドキドキが更に増した。
「で、も!」
と思ったところで、ガッと肩を掴まれ体を引き離される。
「それとこれは別だから! 打った額は見せてもらいますからね!」
「は、はぁ!? もう別にいいよ!」
「ダメです!」
「いいって! 痛くも何ともな……!」
「純恋先輩はっ、女だろ!!」
!!
「せっかく綺麗な顔なんだから、傷なんて残すな。」