純恋イケメンガールを好きになる!
慌てて更衣室に飛び込んで、急いで制服に着替える。
部活のときと違って部員がいないから、いつもより着替えるのが楽だ。
ちなみに、体育の授業とか部活のときは、大抵いつもトイレで着替えてる。
「……汗臭っ!」
スッと香った自分の首元。
矢を何本も打ち込んだだけあって、それなりの臭いを占めている。
「シャワー浴びたい……。」
思わずそうぼやくけど、そういうわけにもいかない。
鞄に入れていた香水を緩く自分に振りかけ、できるだけ臭いを消す。
体臭はあんまり無い方だけど、やっぱり気になるものは気になるから。
それにほら……さっきまで、芦谷と結構近い距離にいたし。
臭いって思われてたら嫌だし……。