純恋イケメンガールを好きになる!
結局何が言いたいかっていうと、つまり
「助けなんて来ないよ?」
……そういうこと。
「目が覚めたみたいだね、岸和田先輩。」
「君、誰?」
やっぱり女の子だ。
おそらく、芦谷に何かしら関係のある子で、俺をここに閉じ込めた張本人……。
「さすがに女の子大好きの先輩でも、声だけじゃ分からないか。顔を合わせたのだって、文化祭のときに1回だけだしね。」
文化祭……1回だけ……?
「岸和田先輩。せっかくあたしが手紙まで書いて、忠告してあげたのに、意味無かったね。」
手紙? 忠告?
「一体何の話……。」
「とぼけないでよ!!」
「っ?」