純恋イケメンガールを好きになる!





…………あぁ、そうか……。


きっと俺も、芦谷のことが……



「せんぱーーいっっ!! 純恋せんぱーいっ!!」





好きなんだ。





「……祥一くんの声だ。」


「芦谷……。」



呼んでる……俺を、呼んでる。


まさか、ずっと俺を探してくれていた……?



「…………やっぱり、岸和田先輩はズルいよ……。」



胸辺りに、何だか温かい感情を感じたとき、再び自分の名前が表に出された。



「あたしがこんな状況に陥っても、祥一くんは絶対あたしを助けてはくれないもん……。」



そりゃ……芦谷は病的か!ってほど、女嫌いだもんな……。


容易に想像がつく。





だけど



「芦谷はそんな奴じゃないよ。」


「え……?」





< 172 / 259 >

この作品をシェア

pagetop