純恋イケメンガールを好きになる!
女な先輩を、好きになった
いない、いない。
どこをどう探しても、純恋先輩が見つからない。
「一体どこに……っ。」
何も無いならそれでいい。
無事なのに越したことはない。
おれの、ただの勘違いであったらいいんだ……。
「っ……せんぱい……純恋先輩……!」
だけどおかしい。
ここまで探しても、一向に見つからないなんて。
靴箱を見たけれども、靴はまだ残っていた。
だから学校内にいるのは確かなのに……!
「……っ出ない。」
何度電話を掛けても繋がらない。
電池が切れたのか、途中からはコールさえもが繋がらなくなった。
「無事で……無事でいてください……っ。」
必ず、おれが見つけるから。