純恋イケメンガールを好きになる!
「……それ、先輩に言って。」
今回ので1番傷ついて、苦しんだのは絶対純恋先輩だから。
「謝罪なら、純恋先輩に言って。」
きっと先輩は、全部分かった上で藤崎を許すんだろうけど。
「うん……うん……っ。」
「……あと、ごめん。しばらく先輩と2人にしてほしい。」
「わかった……。岸和田先輩が目覚ましたら、連絡して。」
「おう。」
藤崎が保健室から出ていって。
おれは純恋先輩の眠るベッドに近寄った。
気持ちよさそうに眠る先輩の表情からは、先ほどまでの苦悶の色は見えない。
もう大丈夫、か……。
隣の椅子に腰掛けて、おれよりも小さい先輩の手を握る。
温かい……。
「せんぱい……。」
あなたが無事で、本当によかった。