純恋イケメンガールを好きになる!
いくらあの人が先輩の昔からの知り合いだとしても、所詮は女だ。
もちろんのごとく、おれの嫌悪対象で。
おれの携帯に入る女のアドレスは、純恋先輩だけでいいっていうのに……。
『そう、わかった。』
尾方先輩からの返事はそれだけだった。
女とかいう以前に、あの先輩どこか冷めすぎてる気がして、苦手なんだよな……。
まぁどうでもいい。
「ん…………あし、や……?」
そんなやり取りをしてるうちに、ベッドで眠っていた純恋先輩が目を覚ました。
ゆっくりと体を起こして、まだ少し眠たげな目を擦っている。
「体、大丈夫ですか?」
「え……?」
「純恋先輩、第2体育倉庫に閉じ込められて、おれが助けに入った途端に倒れたんですよ。」