純恋イケメンガールを好きになる!
残された俺と芦谷の間には、何だか気まずい雰囲気が漂う。
う……別にやましいことは何もしてないけど、なんか、微妙な感じ……。
「じ、じゃあっ、俺達も帰るか。映画も見終わったし、芦谷ももう大丈夫なんだろ?」
「…………。」
と、声をかけた途端、芦谷はその場にしゃがみこんだ。
「あ、芦谷?」
「……くそ……っ。」
「?」
何かを呟いてるようだが、あまりにも声が小さすぎて聞こえない。
それより、なんか芦谷の顔がだんだんと赤くなってきてるような……?
「あの人がっ、脈アリとか言うから……っ、顔あちぃ……。」
??
脈アリ?
「脈無かったら、芦谷死んでんじゃん。」
「勝手に殺さないでください…………てかそういう意味じゃねぇし。」
意味わかんねぇ。