純恋イケメンガールを好きになる!
おれは座ったままだから、おれから目をつぶる先輩の顔は丸見えなわけで……。
……その言葉が、顔を見るだけで嘘偽りの無い言葉だってことが分かってしまった。
ずりい……。
「別に、いいです。」
「……本当か?」
確かに、岸和田先輩が女のままこの学校に入学してたら。
おれは絶対に、先輩を好きにはならなかったと思う。
だけど。
「本当です。……でも、その代わり……。」
好きになってしまったから、おれは。