純恋イケメンガールを好きになる!





「…………はぁ?」



志島が素っ頓狂な声を上げる。



それもそうだ。


友だちじゃなきゃ、何だと言うんだ一体。



……てか。

友だちじゃないって、何気にショックなんですけどー……。



ねぇ、芦谷くん。


俺昨日確かに、あなたに〝友だちになって下さい〟と言われた気がするんですが。



「き、岸和田先輩とおれは、その……なんていうか。部活の先輩と後輩で……。」


「「…………。」」


「岸和田先輩は誰にでも優しくて、かっこよくて……。弓道部でもふざけてる人をよく注意してて……。」


「「…………。」」


「図書室でたまに本を読む様とか、ものすごく絵になってて……。美術室に飾ってる果物のデッサンもすごく上手で、先生とかクソ女共に大人気で……。」



「あ、あと。たまに中庭で寝てるときとか、体を小さくして丸まってて可愛くて……。」





< 42 / 259 >

この作品をシェア

pagetop