純恋イケメンガールを好きになる!
「…………はぁ?」
志島が素っ頓狂な声を上げる。
それもそうだ。
友だちじゃなきゃ、何だと言うんだ一体。
……てか。
友だちじゃないって、何気にショックなんですけどー……。
ねぇ、芦谷くん。
俺昨日確かに、あなたに〝友だちになって下さい〟と言われた気がするんですが。
「き、岸和田先輩とおれは、その……なんていうか。部活の先輩と後輩で……。」
「「…………。」」
「岸和田先輩は誰にでも優しくて、かっこよくて……。弓道部でもふざけてる人をよく注意してて……。」
「「…………。」」
「図書室でたまに本を読む様とか、ものすごく絵になってて……。美術室に飾ってる果物のデッサンもすごく上手で、先生とかクソ女共に大人気で……。」
「あ、あと。たまに中庭で寝てるときとか、体を小さくして丸まってて可愛くて……。」