純恋イケメンガールを好きになる!
本題に戻る。
純恋が男じゃないと確信を持ったのは、オレたちがまだ1年の夏。
オレはその日、半ば無理矢理純恋の家に招き入れられた。
何でも、勉強を教えてほしいらしい。
純恋はバカだ。
イケメンで、水泳以外の運動なら完璧に熟すくせに。
(本当に泳げないのかは知らないが、水泳の授業に出た試しが無い。)
勉強だけはできない、正真正銘のバカだ。
当たり前のようにオレの発言は聞かず、純恋の家へと到着する。
外観は大きく綺麗な、どこにでもあるような普通の一軒住宅だった。
…………ただ違うのは、その家の中がとんでもなく静かなこと。