きゃらめるみるくてぃー
突然、唇が離れたと思ったらあたしは担ぎ上げられた。


龍はあたしを担ぎ上げたまま、事務所の奥にある扉に入る。


中の作りは、普通の部屋みたいだ。


まぁ普通って言っても、あたしが住んでたボロアパートの何倍も綺麗で広いけど。


ベット、ソファ、簡易キッチン、テーブル、クローゼット、あとドアが1つ。


トイレかな?


『ココ…?』


あたしが声を発すると、龍はあたしが何を言いたいのか察したようだ。


「仮眠室。
まぁほとんど使わないけどな。
シャワーもあるぞ」


使わないならお金が無駄じゃん…


とか思ってたらいきなり龍に放り投げられた。


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