きゃらめるみるくてぃー
あたしは言葉を失った。


仲間を見捨てると言い切った。


「それが俺らの世界だからな」



そう言った時の龍に怒りのオーラはもうなかった。


「…それがあんたの世界か。
でもあたしはそっちの人間じゃない!
誰が何と言おうとあたしは見捨てるなんてしないから!」


そう言い切ってあたしは部屋を飛び出した。


外にいた組員が一瞬ポカンとしているあいだに横をすりぬける。


「何やってんだ!!
あの子は絶対安静なんだぞ!!
追いかけろ!!」


うしろから悠さんの怒鳴り声が聞こえた。


そういえば悠さんの怒鳴り声初めて聞いたな。
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