秘密だらけ。
ガララ…
教室に入ると一気に静かになり、視線が集まる。
「あら、地味子ちゃん!今日も来たの?」
はい、お決まりのパターン。
無視して自分の机の方に歩いていく。
「無視?いい度胸してるのね。この私を無視するなんて!」
いじめっ子のリーダー的なギャル女がキーキーわめいている。
はぁ…めんどくさ。
「ごめんね。学校来ないと授業遅れちゃうから来たの!」
あたしは学校では天然キャラ。
自分でやってて吐きそうだけど、それは仕方ない。
「理奈にむかってどんな口きいてんのよ!理奈は真宮グループのお嬢様なのよ!?」
真宮グループって……w
日本で3位のとこじゃん。そんなちっちゃい権力使って何いい気になってんの。
あたしのうちなんて、世界で1位だよ。
「知らなかった!理奈ちゃんすごいね!!
ごめんねー!」
高くてキャピキャピした声を出すのは結構疲れる…。
「何あんた!天然ぶってるんじゃないわよ!!」
あたしだって好きでやってるんじゃないよー…。
「天然?天然水のこと?あたし、お水じゃないよー?」
自分で言っときながらなんてバカな発言。
すると、怒った真宮があたしを睨みつけた。
「だっさいおさげにだっさい眼鏡に膝下スカートの天然地味子ちゃんは痛い目にあわないと分からないのかしら。だったらこれからしっかり分からせてあげる。」
分かってほしいのはこっちだよ…。
「ご、ごめんね。」
さすがにちょっとやばい気がしたので一応謝る。
これから何されるかわかんないからね。
気をつけよう。。。