オタ女子奈都子

情熱的なＨの後に山本に聞いてみた。
｢私の事どう思ってる？遠慮しないでハッキリ言って｣もうこれ以上ボロボロの雑巾のようにはなりたくなくて遊びなら、これ以上私に関わってきて欲しくなくて…
はっきりと山本から付き合って欲しいと言われた訳ではないし、Ｈも自分から誘ったから私が勝手に勘違いしてるかも知れない。保阪の時みたいに。
｢わからない？｣こう言うと山本は私を優しげな眼差しで見つめながら手の甲に唇を押し当てる。
｢私は馬鹿だし人の気持ちにも疎いしアニオタで変わり者だから言ってくれないと分からない｣
山本は私の唇や首筋、つま先まで優しくキスをしてきた。そしてこう繰り返す。｢わかった？｣
｢行動で察するなんて高度テクニック私には無理。きちんと言って｣発言を再度促す。
｢頭いいじゃん。察して｣と私が一番感じる所を丁寧に愛撫し始めた。
｢ずるーい｣こんな事されたら聞けなくなってしまう。山本はなんで気持ち言ってくれないの？不安に感じながらも山本の醸し出すリズムに身を委ねてしまうのだった。